2008年06月01日

ガンジス川で沐浴のすすめ。

インド・ネパール・スリランカ旅行の最大の目的、
「ガンジス川での沐浴」。

ガンジス川はヒンドゥー教徒の聖地。
この川の水で体を清めることで、
現世での罪をすべて洗い流すことができると信じられている。

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だから、多くの巡礼者は、
川沿いの町ベナレスを目指す。
信仰心はないが、これまで数々の罪を重ねてきた(?)
自分もいざベナレスへ!

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彼はベナレスで出会ったサドゥ。

サドゥとは世俗とのかかわりを捨て、
解脱を求めて物乞いをしながら遊行する
ヒンドゥー教徒の修行僧だ。
極限まで自分を追い込むことで、
全ての観念を消し去り、神との一体化を目指す、らしい。

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信者でなくても、早朝のガンジス川は神秘的だと思う。

対岸(不浄の地とされ建物は一切ない)が
深い霧に包まれ、突然視界がゼロになった。
空と水平線の境目が消えたその瞬間、
まるでこの舟が天国へ召されているかのように感じた。

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霧が晴れると、色鮮やかなガートが姿を現した。
階段状になっており、
季節によって水位が変わっても、
沐浴しやすいようになっている。

そこに集まる無数の信者たち!

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こう言ってはなんだが、
彼らが全身を清めているガンジス川はドブ川である。
もちろん、彼らの顔は、嘘偽りのない幸せに満ちている。
貧しい生活の中で、なんとか捻出した旅行費。
長旅の末にようやくたどり着いたベナレスの町。
そして夢にまで見た女神、ガンジス川。

そりゃ、嬉しいだろう。

でも、
でも・・・。

舟で川を下りきった頃、沐浴する気はすっかり失せていた。

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ガンジス川に浮かぶ美しい灯篭。
イメージというのは常に美化される。

しかし、写真ではわからないが、
この川にはありとあらゆるものが流れている。

家庭から出た生活廃水くらいなら、まだいい。
大量発生しているボウフラも、まだ我慢できる範疇だ。

この川には、マニカルニカ・ガートから
死体が流されているのは有名な話だ。
(もちろん写真は撮影禁止)
死者をガンジス川に葬ることが、
最高の敬意とされているのは、頭で理解はするが、
そんな川に入って衛生上平気なわけがない。

でも、一番見たくないものを見てしまったんです。
すぐ横で、川に向かってう○こをする輩を(涙)

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2008年3月5日、ガンジス川にて沐浴。

26年間分の罪科をリセットした代わりに、
しばらく消えないヘドロのような匂いを背負うことになりました。

あれからもう何回も体ゴシゴシ洗ってるんで
これからも友達でいてください。

明日もいい日でありますように。


【バックナンバー】
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vol.2 ミコノス島のすすめ
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vol.4 サハラ砂漠のすすめ(前編)
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vol.24ガンジス川で沐浴のすすめ
vol.25サナア(イエメン)のすすめ
vol.26セイシェルのすすめ【世界一のビーチを探して】 
vol.27ピトレスクなパリのすすめ
vol.28スリランカでアーユルヴェーダのすすめ
vol.29母島(小笠原諸島)のすすめ
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vol.31南仏プロヴァンスのすすめ
vol.32マドリッドのホテルで一夜限り・・・のすすめ
vol.33セント・ジョン島のすすめ【世界一のビーチを探してⅡ】
vol.34近くなったドバイとアブダビのすすめ
vol.35オーベルジュ・バスクのすすめ
vol.36オランダがオレンジに染まるクイーンズ・デイのすすめ
vol.37週末限定!ベローズビーチのすすめ【世界一のビーチを探してⅢ】
vol.38プローチダ島(イタリア)のすすめ
vol.39ケファロニア島(ギリシャ)のすすめ


at 21:48│Comments(3)

この記事へのコメント

1. Posted by ちゃたまる。先輩。   2008年06月02日 11:05
バンコクのオカマから、ぼうやのBLOG更新を聞きつけてやってきました。
待ってました!
印度に行っても決して宗教がかるでも
悟りを開くでも、えらそうに語るわけでもなく、淡々と見てきた事・感じてきた事を話すあなたは素敵だなーとベネで思いましたよ。私なら偉そうに悟りを開くか、サドゥに影響されて、現世を捨てるでしょうね、絶対。そして、捨てられない自分を嘆くでしょうね、間違いなく。
旅って結局は客観的に物を見ることが大事なのかも?自分の居場所を把握して、別世界を垣間見る、っていうのかな。そして、そこから何ができるか?なのかな。
そう考えると、ヒデって凄いよねー。
そんなことを感じるブログでした。
私も精神統一の旅に印度へ行こうかな?と考えています。絶対に絶対に影響されまくって帰ってきますが、いつかコタオで一緒にダイビングいたしましょう☆
2. Posted by ering   2008年06月03日 00:28
ガンジス川で沐浴。。。
ツレが昔、インドでやってきたなー。
黒光りして帰ってきたが、
煩悩だけは洗い流せてなかったな。
3. Posted by keiichi   2008年06月08日 01:07
>ちゃたまる。先輩 実際インドで人生観が変わるような衝撃を期待したのですが・・・ただカレー食って帰ってきただけでした。ヒデブログのコメントが懐かしいちゃたまるさんであれば、こないだ日テレで放映されたヒデの「旅ときどきサッカー」はもちろんチェックされたことでしょう。どんなに罵声を浴びせられてもいいのであの同行カメラマンやってみたかったです。あとはそろそろダイビングライセンスでも取って水中世界を旅したいと思います。機会があれば話聞かせてください。
>eringさん ツレというのはブレイカーの彼ですか?煩悩を捨て去るなら、モロッコがおすすめですよ。去勢手術という荒療治で・・・

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