2008年10月02日

サナア(イエメン)のすすめ【5つ星!】

※今日初めてイエメンの名前を知った人も、
 これまでイエメンは怖いところだと思ってた人も、
 心の片隅で覚えておいていただければ幸いです。
 イエメンは、いいところです。


「イエメンに行かなくちゃ。」

初めてそう思ったのは2004年7月のこと。
きっかけは一冊の雑誌だった。

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トラベルカルチャー紙「NEUTRAL」創刊号。

この一枚の写真に目を奪われ、
この一冊の本に心を動かされた。

まるでタイムマシーンで過去へ出かけたかのような光景。
・・・想像しただけで鳥肌が立ってきた。
これはもう、行かなくちゃのしるし。
自分が旅先を決めるときは、いつもこんな感じ。

そして今年の夏、大使館でビザを取得し、
ようやく念願のイエメンへ!

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さて、イエメンはアラビア半島の南端に位置する。
国民の99%がムスリムというイスラム国家である。
当然、日本から直行便はないものの、
ドバイ経由でわずか15時間ほどでたどり着く。

半日ちょっとのフライト。
しかし、空港を出て目の前に広がる景色は
まるで数百年前の古代都市のよう!

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こちらの首都サナアは
「世界で現存する最古の街」といわれている。

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その歴史は遡ること2000年以上。
石と日干しレンガで高く積み上げれれた高層建築は
「砂漠の摩天楼」とも呼ばれている。

街へ出る。

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実は出発前日にサナア市内で自爆テロが発生。
17名が死亡するという痛ましい事件が起きてしまった。
アルカイダ系グループの犯行とのことで、
最初はビビりながら歩いていた。

しかし、ここサナア旧市街に漂う空気感は
本当に穏やかだった。

初めて街を歩くとき、
治安を見極めるうえでひとつの指標になるのが
「子供たちの目」だ。
澄んだ瞳の子供がいる国では、危険を感じたことがない。

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ここサナアが、危険な街でないことは
この子供たちの目を見れば一目瞭然だった。
裏表のない笑顔が、
余計な緊張をほぐしてくれた。

「スーラ(撮って)!」という掛け声のもと、
子供から大人まで、写真を撮ってくれとせがんでくる。
そして液晶画面を見て、笑顔は
さらにしわくちゃになる。

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イスラム教徒は写真を撮られるのを嫌がるというが
ここイエメンでは子供と男性は
まるでファッションモデルのように
ポージングを決めてくれるからおもしろい。

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ジャンビーヤと呼ばれる小剣をベルトに挿すのが
イエメンスタイル。バッチリ決まってます。

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写真のようにここサナアの旧市街は迷路のように
入り組んでいるため、正確な地図は存在しないという。
じゃあどうしろというのか?
「一番確実なのは、人に道を聞くこと」らしい。

道端のイエメン人に聞けば、
皆が競うように道案内をしてくれるから
確かに迷子になる心配はない。

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一度イエメンを訪れた人は、
その人の良さに感激するという。

自分も、ラマダン明けの夕飯時に
たまたま通りかかった軒先で
「おい、食べてきなよ!」と誘われ、驚いた。
さらに「家で食事をご馳走する」との申し出までいただいた。
まるでウルルン滞在記のような展開!!
ここまで人の良さを目の当たりにするとは思わなかった。

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中東に位置するイエメンだが、石油は枯渇し、
アラブ最貧国のレッテルを貼られている。
UNDP(国連開発計画)の人間開発指標で
世界177カ国中153番目。
スーダンやバングラディッシュより下だという。

では、この国の人々は不幸か?
答えは言うまでもなく、NOだろう。

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分け隔てない人々の温かい思いやり、
高度2000メートルがもたらす爽やかな気候、
イスラムの戒律を守ることで得られる充実感。
そう、この街は笑顔であふれている。

昔から、人々はそんなイエメンのことを
「幸福のアラビア」と呼んできた。
そんなイエメンに行くことができた自分は
「幸福な旅人」だと思う。

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今まで行った国の中で一番良かった、イエメン。
本当におすすめできます。
一般のイエメン人はいい人ばかりなのに、
テロや誘拐事件が起きてしまうのは本当に残念です。

※2008年9月現在、外務省より
イエメン渡航に関して注意喚起がなされてます。
渡航に際しては最新の情報を参考にしてください


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このブログと写真がきっかけになり、
あなたのイエメンの印象が少しでも良くなることを願って。

明日もいい日でありますように。
イエメンが平和でありますように。

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【バックナンバー】
vol.1 イビザ島のすすめ
vol.2 ミコノス島のすすめ
vol.3 ドブロヴニクのすすめ
vol.4 サハラ砂漠のすすめ(前編)
vol.5 サハラ砂漠のすすめ(後編)
vol.6 バージュ・アル・アラブのすすめ
vol.7 シエナのすすめ
vol.8 牛追い祭のすすめ
vol.9 VIA DELL’AMORE(愛の小道)のすすめ。【Lovers限定】
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vol.31南仏プロヴァンスのすすめ
vol.32マドリッドのホテルで一夜限り・・・のすすめ
vol.33セント・ジョン島のすすめ【世界一のビーチを探してⅡ】
vol.34近くなったドバイとアブダビのすすめ
vol.35オーベルジュ・バスクのすすめ
vol.36オランダがオレンジに染まるクイーンズ・デイのすすめ
vol.37週末限定!ベローズビーチのすすめ【世界一のビーチを探してⅢ】
vol.38プローチダ島(イタリア)のすすめ
vol.39ケファロニア島(ギリシャ)のすすめ

at 22:15│Comments(6)

この記事へのコメント

1. Posted by kaori   2008年10月03日 22:42
わーーーー
いい。ほんとにウルルンみたいだね。
いきたいなあ。。
2. Posted by かよ   2008年10月03日 23:45
ほんとーーーーーにいろんなとこに行ってんだねぇ!うらやましい!!
写真の中のイエメンもすてき
最近旅熱がやたら高いので、旅話が聞きたいです?
3. Posted by るみ   2008年10月04日 02:45
この雑誌好き?。
イエメン行きたい。
4. Posted by keiichi   2008年10月04日 21:04
>kaori どうも、イエメン親善大使のけいいちです。多分、女の子一人で行きたいというと親が反対します(笑)いつか治安が完全によくなったら是非!
>かよ それでも行きたい国は次から次へと出てくるので夏休みと小遣いはいくらあっても足りません(涙)その旅熱、冷めやらぬうちにぜひ。
>るみ 今は講談社のTRANSITになっちゃったけどね。毎度面白いよね。あとBRUTUS TRIPも好き。いつかこんな仕事がしたい。
5. Posted by まさよ   2008年10月05日 03:02
また色々お話聞かせてください?!!!!
サナアにもつい最近まで当社の事務所があったりして、今も出張者がいたり。^^
よく話聞いてるので身近に感じてます☆
街がお菓子の国みたいで惚れちゃいまshた!そして子供がめちゃ可愛いですね!!!
6. Posted by keiichi   2009年02月01日 00:21
>masayo ドバイの空港では商社関係の日本人たくさん見かけたよ?。イエメンは石油が出ないっていうけど、商社の方はサナアでどんなビジネスをしてるんでしょう?こちらこそ、仕事でのいろんな話聞かせてくださいな。帰国した日の飲み、行けなくて後悔してます(笑)

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