2009年07月30日

いくつかの奇跡。

僕らが出かけた小笠原諸島は
梅雨前線のさらに南にあったため、
完璧な姿の皆既日食を見ることができた。

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「皆既日食を見ると人生観が変わる」と言う人もいるが、
自分自身、何が変わったわけでもない。
もう過ぎたことだし、どちらかというと
次の日食を見に行く計画を考えたほうが楽しい。
けれども、国内46年ぶりという
貴重な体験を安易に劣化させないためにも、
今のうちに、少しだけ整理をしておこうと思う。

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皆既日食を振り返ってみると、
あれは「いくつかの奇跡」だったと思う。

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実際、日食自体は年に1~2度は起きる天文現象で、
それほど珍しくないのだが、
それでも今回、皆既日食で覆われた面積は
地球の総面積の0.5%程度だというから
その下に自分の国が入る確率は奇跡に近い。

同じ場所で皆既日食が見られる確率は
平均すると300~400年に一度。
ちなみ東京都23区内で皆既日食が見られたのは
前回が1460年、次回が2762年らしく、
東京は文字通りツキがない。

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さらに、今回小笠原近海はたまたま晴天に恵まれたが、
洋上の観測だったため、
もし風が強く、波が荒ければ実現しなかった。
観測が確実と言われていた悪石島や奄美大島、上海までもが
悪天候に見舞われてしまった点を考えても、
多少大げさだが、ここでも「奇跡」を意識せざるを得ない。

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また、以前の記事「20090722」では
「神様の贈り物」と書いたが、
太陽と月と地球という
3つの天体が絶妙なバランスで一直線に並ぶ現象自体、
奇跡以外何物でもない。

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地球という惑星に人類が繁殖し、
天文学を発達させ、
次回の日食を予測できるようになったのも奇跡。

高度な文明を築き、
月の影の位置までアクセスを可能にしたのも奇跡。

長い人類の歴史で自分が現代に生まれ、
平和を享受し、
経済的に不自由なく、
健康体で過ごしていることも
当たり前のことではない奇跡なのだと思った。

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結局、何が言いたいかというと、
今回、皆既日食という体験を通じて
自分のまわりにある「奇跡」たちを意識するようになり、
同時に感謝の念を抱かずにはいられなかった。

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もちろん、日食を見るまでもなく、
地球上に暮らしている僕たち人類は存在自体が奇跡だし、
自分の親、同僚、友達、恋人、妻、子供と
これまで&これからの出会う人間関係も
感傷的に言うならばすべて奇跡に違いない。

ただ、やはりそれらは普段意識しないことであって
日食という「いくつかの奇跡」が、
それ以上の「いくつもの奇跡」を気付かせてくれたことに
日食を見た意味があったかな、と思う。

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日常的なことも奇跡の産物なのだと教えてくれる
非日常的な皆既日食。
まさにアンリアルですな。
一度は実際に体験してみることをお勧めします。

明日もいい日でありますように。

at 00:41│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by chatamaru   2009年08月05日 20:08
素敵な皆既日食が体験できたようで
良かったね。
貴殿のしゃっちょさんからも
お喜びのメールを頂戴いたしました。
アナタの考え方がとても好きです。
一つは日常は全て奇跡ということ。
いちいちそんな事に日々感激していたら、カラダが持ちませんが、
日常から逸脱した、ちょっとした出来事において、日々の奇跡を感じることができるのは幸せなことかと。
もう一つは、
「もう過ぎたことだし、どちらかというと
次の日食を見に行く計画を考えたほうが楽しい。」
この一見、刹那主義的そうでいて、
探究心旺盛なPositiveThinkingな
フレーズを読んでいたら
インド帰りにもそんなことを言っていたなあ、とぼんやり思い出しました。
それにしても写真が益々上手になったねえ。
キレイな写真に癒されます。
月末からマレーシアに行ってきまーす!
またねん♪
2. Posted by keiichi   2009年08月10日 01:33
>chatamaruさん 
上海も南京もダメな中、御社のツアーは奇跡的に観測できたようで良かったですね!僕も前日までは「見れなくても仕方ないよね」と心の中で予防線張ってましたが、やっぱり見れた時は安堵しました。
なんか偉そうに書いてますが、実際日食見てる最中は、口開けてぽかーんとしてただけなんですけどね(笑)こんな超お気楽ノー天気な精神構造にお褒めの言葉(?)を頂戴して、誠にありがとうございました!
どんなに綺麗な海に潜っても、またすぐに出かけたくなるダイバーの方の好奇心も共通するものじゃないでしょうか。マレーシア楽しんでください!!

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