2005年08月

2005年08月23日

牛追い祭のすすめ。

学生時代の旅行記を
ブログにしてみたおすすめ旅行シリーズ。
今日はヘミングウェイの「日はまた昇る」でも
紹介されたサン・フェルミンのお祭り、
通称「牛追い祭」のおすすめです。

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7月、スペインのパンプロ?ナ。
街中に闘牛を野放しにして、
その前を男たちが駆け抜けるという
なんともアホな祭りが開かれる。

お祭りの期間中、人口18万人のこの街に、
世界中からお祭り好きがやってくる。
その数、なんと250万人!
250万のアホが作り出す異様なムードで
街は大いに盛り上がっていた。

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スペインにはバレンシアの火祭りや
プニョ?ルのトマト祭りなど過激な祭りが多いが
中でもサン・フェルミンは群を抜いている。
「そんなお祭りに一人旅ってどうよ?」
と不安もよぎったが、そこは相手も陽気なスペイン人。
「オラー!」と挨拶すれば3秒後にはもうお友達だ。
バルに顔を出せば遠く東洋からの参加者に
ビールやおつまみのゴチの嵐である。

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9日間、祭りは街のいたるところで
朝から晩まで繰り広げられる。
大道芸人、ジャズ祭、闘牛、アクロバットショーetc。
パンプロ?ナは歌舞伎町さながらの
眠らない街と化していた。
バルをハシゴし、
エンターテイメントを愉しむ至福のひととき。
時計を見ると深夜2時を過ぎていた。

もともとホテルを予約するつもりもなかったが、
さすがに遊び疲れたのでこの日は
人影少ない広場の芝生で寝ることにした。
人生初の野宿は、アウトドアというより
ただの浮浪者。もしくは酔っ払い。
こりゃ親が見たら泣くなー、と思いつつも
スペインの睡魔には勝てない。
貴重品だけが心配だったので下着の中に仕舞った。
ここまで手を入れられたら仕方ないなと、
妙な覚悟を決め、熟睡した。

そして翌朝8時、メインイベントである
牛追いの行事『エンシエロ』が始まった。
街のボルテージは朝から最高潮に達した。

ほんとは牛の角でも掴みながら
勇敢に駆け抜けてやろうかと思ったとこだが、
一昨日には死者も出たと知り
高見の見物で勘弁してやることにした。
あの時新聞を読まなければどうなっていたことやら・・。

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闘牛が目の前を走っていったのは一瞬だったが
男達の勇ましさや闘牛の雄雄しさは
しばらくの間脳裏に焼きついていた。
祭りの雰囲気はこの日も街を覆っていた。
情熱の国、スペインがもっとも情熱的に燃え上がるのは
7月のパンプローナかもしれない。

この季節、この街でしかみられないこの光景。
もしかしたらこの若さじゃなきゃ
参加したいと思わなかったかもしれないこの祭り。

「いつでも行ける」は、実はそうじゃない。
今しか行けない旅がある。
まだ若いと自負しているあなた、
来年あたりパンローナの牛追い祭りで
闘牛と一緒に青春を駆け抜けてみてはいかがですか?

明日もいい日でありますように。

【バックナンバー】
vol.1 イビザ島のすすめ
vol.2 ミコノス島のすすめ
vol.3 ドブロヴニクのすすめ
vol.4 サハラ砂漠のすすめ(前編)
vol.5 サハラ砂漠のすすめ(後編)
vol.6 バージュ・アル・アラブのすすめ
vol.7 シエナのすすめ
vol.8 牛追い祭のすすめ
vol.9 VIA DELL’AMORE(愛の小道)のすすめ。【Lovers限定】
vol.10『天国にいちばん近い島』のすすめ
vol.11ドイツW杯のすすめ
vol.12ザキントス島のすすめ
vol.13スペイン・アンダルシア地方のすすめ
vol.14シティ・ナイト・ライン(夜行列車)のすすめ
vol.15アラブ世界研究所@パリのすすめ
vol.16ネグリル(ジャマイカ)のすすめ
vol.17ハバナ(キューバ)のすすめ
vol.18やっぱ海でしょ!バラデロのすすめ
vol.19バックパッカーで行きたい、チェコのすすめ
vol.20ロンシャン教会のすすめ
vol.21マラケシュ&エッサウィラのすすめ 
vol.22ゴア(インド)のすすめ
vol.23神々が眠るカトマンズ(ネパール)のすすめ
vol.24ガンジス川で沐浴のすすめ
vol.25サナア(イエメン)のすすめ
vol.26セイシェルのすすめ【世界一のビーチを探して】 
vol.27ピトレスクなパリのすすめ
vol.28スリランカでアーユルヴェーダのすすめ
vol.29母島(小笠原諸島)のすすめ
vol.30地中海の楽園、マヨルカ島(スペイン)のすすめ 
vol.31南仏プロヴァンスのすすめ
vol.32マドリッドのホテルで一夜限り・・・のすすめ
vol.33セント・ジョン島のすすめ【世界一のビーチを探してⅡ】
vol.34近くなったドバイとアブダビのすすめ
vol.35オーベルジュ・バスクのすすめ
vol.36オランダがオレンジに染まるクイーンズ・デイのすすめ
vol.37週末限定!ベローズビーチのすすめ【世界一のビーチを探してⅢ】
vol.38プローチダ島(イタリア)のすすめ
vol.39ケファロニア島(ギリシャ)のすすめ

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2005年08月15日

ゼロハリバートン。

唐突だが、先週の月曜日から
毎日ずっと同じカバンで通勤している。
ゼロハリバートンのアタッシュケースで、だ。

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わかる人にはわかる一級品。
特に男同士なら
「お、ゼロハリじゃん。いいね!」
の一言が出てくるか、出てこないかで
ファッションセンスが見抜けるという代物だ。
(下はイメージ。)

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このカバン、とにかく重い。
中身が空でも軽く3キロはある。
だが、俺にとってそれ以上に重みを感じる理由が
このゼロハリには詰まっている。

なぜならこのゼロハリは、
会社の先輩から譲ってもらった形見だからである。
形見というと縁起が悪いが、
実際その先輩は今日8月15日をもって
会社を辞めてしまった。
これからひとりでベンチャー企業を興すのだそうだ。

今の会社の採用試験で一次面接官だったその先輩は、
目の前の学生がフランス語学科生とみるや、
いきなり「ボンジュール!」と話し掛けてきた。
ファンキーなオーラを感じていたら、
就職活動中、唯一のダンサー面接官でもあった。
しかも、ハウサー。
しかも、元ドレッド。
100回以上受けたであろう面接の中で
一番楽しい面接だった。

その後、今の会社を含め2社から内定をいただき、
人生における重大な選択を迫られた。
自分は迷わず一次面接の先輩にOB訪問を申し込んだ。
突然の申し出にもかかわらず、
昼間から赤坂の料亭に連れ出し
しゃぶしゃぶランチをご馳走してくれた。
気さくな性格と、男気溢れる存在感。
時折混ざる栃木弁。
一発で俺の心は鷲掴みにされた。

実際に働いたことのない学生にとって
憧れの先輩の存在というのはかなり大きい。
「この先輩と一緒に働きたい。」
「将来こんな人間になりたい。」
そんなストレートな感情で
人生を決めてしまっても不思議じゃない。
今でもその先輩に出会えた自分は幸せだと思う。
彼のおかげで
今の会社に、今の自分がいる。

結局、一緒に働くことの無いまま、
先輩は退社はしてしまった。
寂しいけど、前に進むための決断なのだから
後輩がとやかく言うことではない。
今では、他にも目標とする先輩がたくさんできた。

ただ、その先輩はトップ営業マンだったそうだ。

それを聞くと、このカバンはますます重くなる。
だけど、どんなに重くても、
その重みに負けることなく
このカバンを大切にしていこう。
そう心に決めた。

先輩、お疲れさまでした!

明日もいい日でありますように。

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そしていつかは、俺も社長に・・・(笑)

at 03:40|PermalinkComments(6)

2005年08月07日

24の目標。

24歳になりました。
ル・年男。干支でいうと3周目突入。
そんな俺の、24の目標。

□無遅刻、無欠勤、30分前出社。
□禁煙を継続する。
□日本経済新聞を取る。
□月に一度、愛車のポロを洗車する。
□妹にお年玉をあげて、上下関係をはっきりさせる。
□朝、定期券を家に忘れ改札口でオロオロしない。
□このやる気のない天パをどうにかする。
□月曜になると疼く、この親知らずを抜く。
□我が家の老犬ミミに、もうちょっと優しくしてやる。
□後輩から「またレッズですかぁ?」と怒られないようにする。
□エクササイズが目的でもいい。ダンスは続ける。
□当たり前だが、トイレのカギはしっかり掛ける。
□3日続けて同じスーツを着ない。
□ディズニーシーの新アトラクションに乗る。
□今年こそ、北欧を旅する。
□FOMAにする。
□忘れないよう、一日一回はフランス語でブツブツ言う。
□レオンが読みたいところだが、メンズ・ノンノで頑張る。
□合コンを含め、飲みの誘いは85%出席する。
□ボーナスで親を海外旅行に連れて行ってあげる。
□俺プロデュースの仕事を創出する。
□新宿?恵比寿で、一人暮らしを始める。
□運命の人に出会う。
□そして、来年の誕生日にはこんな暇なブログ更新など、絶対にしない。

やることやって、
24歳めいいっぱい楽しんでやろうじゃねーか。
日々是エンジョイ!

明日もいい日でありますように。

at 02:09|PermalinkComments(9)