2006年09月

2006年09月19日

サッカー観戦スタイルにみるイギリス人とフランス人の違い。

ロンドンとパリで運良くフットボールが見れました。
9月9日チェルシーvsチャールトン。
9月10日パリSGvsマルセイユ。

前者はロンドンダービー、
とは言っても数クラブがひしめくロンドンにおいて、
両者のライバル意識は希薄。
(CL制覇を目論むチェルシーの眼中にはない!?)
また富裕層の住む地区をホームとする
チェルシーだけあってスタジアムの雰囲気は
非常に穏健そのものでした。

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この試合、元チェルシーで現在チャールトンに移籍した
FWハッセルバインクがゴールを決めたのだが
驚いたことに一瞬静まり返ったスタンフォードブリッジから
一転して拍手喝采が沸き起こった。
どこまでも大人で寛大な応援風景にちょっと感動。

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スタジアムの帰り道では
ユニフォーム姿の子供を連れた家族連れが目に付く。
怪我で出れなかった「ジョー・コール」のユニを着る子供。
これがまたかわいい!!
相手選手に対する物投げや汚いブーイングもないし、
チケット1枚が定価で40ポンド(約1万円)を
超えるという理由もあるかもしれないが
イギリスでは(ことチェルシーファンにとっては)
フットボールは富裕層の娯楽、といったイメージでした。


これに対して、
パリSGとマルセイユは国を2分する
フランス版クラシコ!!
パリSGは古豪マルセイユにライバル心を燃やし、
マルセイユ側は中央集権都市パリを憎むという対立構図。
「優勝争いよりも重要な一戦」と位置付ける選手も
いるくらい選手もサポーターも白熱する。
(だからリヨンに5連覇もってかれるんだろうけど)

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中指を突き立て、「Enculer!!(英語のファ○ク)」を
連呼するおゲレツなサポート。
なかには興奮してケツを出すアホまでいる始末…。
発煙筒をガンガンに炊くので煙たくて観戦どころではない。

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こちらは「ANTI OM(オリンピック・マルセイユ)」の
ユニフォームを着たスキンヘッドの兄ちゃん。
…全然かわいくない!

観戦したのが一番チケット代の安い
ゴール裏ってのもあるけど、
物は投げるわ、タバコは吸うわ。
殺伐としたスタジアムの雰囲気にびびり
終了5分前に撤収。

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スタジアム内にもこうした落書きが。
んー、センスの良さは感じるけど
イギリス人とはまったく違った観戦スタイルに
正直愕然。

どうやらフランス人にとっては
サッカー観戦=ストレス発散の場??
ドーバー海峡をひとつ隔てただけで
こうも変わるのだとびっくりしました。

さて、Jリーグが目指す理念はブンデスリーガと聞くが
日本人サポーターの目指すべき道はどちら?

明日もいい日でありますように。


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2006年09月18日

アラブ世界研究所@パリのすすめ。

パリで見つけたちょいと穴場なスポット、
『INSTITUT DU MONDE ARABE(アラブ世界研究所)』。

ジャン・ヌーベルによる設計(誰?)
計1,600枚のダイヤグラム(何それ?)
建築コンセプト「光のたわむれ」(???)

ま、難しいことは抜きにして
パリには何度行っても新発見がいっぱいってことで。

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こちらがそのアラブ世界研究所。
ノートルダム寺院からセーヌ川沿いを
東に500mほど行ったところにある。
パリNO.1建築との声もあるらしい美しい外観。

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一面のダイヤグラムは圧巻。
光の具合によってカメラの絞りのように
開いたり縮んだりする。
(いくつかは壊れているそうですが)

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こちらが内部の写真。
ガラス張りのエレベーターホールを
上がっていく気分はまさに空中遊泳。

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そして屋上。
穴場なので人気なし。
セーヌ川沿いなので眺めよし。
しかも、屋上だけなら入場料なし!

伝統ある街並みの中に、
最新鋭の技術を備えたモダンな建築物が
突如として現れるのがパリの魅力。
こりゃとっておき?とか思ったら、
弊社ガイドブックやELLE JAPONのパリ特集にも
しっかり掲載されてました・・・。
ま、まだの方は是非。

明日もいい日でありますように。

【バックナンバー】
vol.1 イビザ島のすすめ
vol.2 ミコノス島のすすめ
vol.3 ドブロヴニクのすすめ
vol.4 サハラ砂漠のすすめ(前編)
vol.5 サハラ砂漠のすすめ(後編)
vol.6 バージュ・アル・アラブのすすめ
vol.7 シエナのすすめ
vol.8 牛追い祭のすすめ
vol.9 VIA DELL’AMORE(愛の小道)のすすめ。【Lovers限定】
vol.10『天国にいちばん近い島』のすすめ
vol.11ドイツW杯のすすめ
vol.12ザキントス島のすすめ
vol.13スペイン・アンダルシア地方のすすめ
vol.14シティ・ナイト・ライン(夜行列車)のすすめ
vol.15アラブ世界研究所@パリのすすめ
vol.16ネグリル(ジャマイカ)のすすめ
vol.17ハバナ(キューバ)のすすめ
vol.18やっぱ海でしょ!バラデロのすすめ
vol.19バックパッカーで行きたい、チェコのすすめ
vol.20ロンシャン教会のすすめ
vol.21マラケシュ&エッサウィラのすすめ 
vol.22ゴア(インド)のすすめ
vol.23神々が眠るカトマンズ(ネパール)のすすめ
vol.24ガンジス川で沐浴のすすめ
vol.25サナア(イエメン)のすすめ
vol.26セイシェルのすすめ【世界一のビーチを探して】 
vol.27ピトレスクなパリのすすめ
vol.28スリランカでアーユルヴェーダのすすめ
vol.29母島(小笠原諸島)のすすめ
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vol.31南仏プロヴァンスのすすめ
vol.32マドリッドのホテルで一夜限り・・・のすすめ
vol.33セント・ジョン島のすすめ【世界一のビーチを探してⅡ】
vol.34近くなったドバイとアブダビのすすめ
vol.35オーベルジュ・バスクのすすめ
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vol.37週末限定!ベローズビーチのすすめ【世界一のビーチを探してⅢ】
vol.38プローチダ島(イタリア)のすすめ
vol.39ケファロニア島(ギリシャ)のすすめ

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