2008年06月

2008年06月24日

急げ!7月4日まで【mobile art】

珍しく頑張って更新してます。多分3日坊主・・・。

最近、オモローな美術館に行ってきました。
シャネル(CHANEL)のアート・プロジェクト
「モバイルアート(MOBILE ART)」。

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ジャンルは普通の(?)現代アートなんだけど
コンセプトがとてもユニーク。
会場となるパビリオンが移動式(ゆえにモバイル)で
2月27日にスタートした香港を皮切りに、
東京、ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、パリと
2年間かけて世界を巡回していく。

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建物の設計はザハ・ハディド。
知ってる?
ローゼンタール現代美術センターや
BMWのCentral Buildingなどを手がけたと言えば
ちょっとピンとくるかも。

現代建築のことはようわからんが、
脱構築主義の旗手だとか、アンビルドの女王だとか
その筋の方々には有名だそうで。
そんなイベントが7月4日までという期間限定で
東京にやってきているのだ。

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会場に入ると、MP3プレイヤーを手渡され、
そこから聴こえてくる音声やサウンドトラックに導かれながら、
8つのエピソードからなるアーティストたちのインスタレーション
(場所や空間全体を作品として体験させるアート)を
1時間ほどかけて巡る。

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まるで宇宙船のような内部を
一人で進んでいくことになるので
不安が入り混じった興奮を覚える。

イヤホンから聴こえてくる声が
「さあ、立ち上がってください」
「中を覗いてみてごらんなさい」
「もう充分です、行きましょう」
などと行き先を導き、気が付くと
シャネルのアートな世界観に
どっぷり浸かっているというわけ。

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日本人の参加作家は、
荒木経惟、オノ・ヨーコ、束芋、田尾創樹など。

各作品の完成度は話題性に引けを取ることなし。
入場料も無料だし、ぜひ行ってみて
と言いたいところだが
チケットぴあなどを通して必要な予約は
7月4日まで既にいっぱいとのこと・・・。

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しかーし、諦めるのはまだ早い!
入口で待っていて、もしキャンセルが出れば入れる。
(ただし、2時間待ちとの噂も・・・)

とにかくこの機会を逃すと解体されてしまうので、
この移動式美術館が東京にいる間に
金に物言わせてヤフオクでゲットしてでも
行ってみて下さい。

明日もいい日でありますように。

at 22:28|PermalinkComments(2)

2008年06月23日

ロケーションだけでワクワクするお店。

こちら食べ物ブログではないんだけど、
ロケーションだけでワクワクするレストランに
行ってきたのでアップします。

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それが、こちら都内某所のマンション29階にある
「Piatto Umme'(ピアット・ウメ)」

住所は非公開、
電話も非公開。

予約方法は、
シェフのumme-sanこと梅木文隆さんの携帯に
直接メールするのみという、まさに隠れ家レストラン。

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こちらが入口。
もはや完全に友達の家に遊びに来た感覚。
(こんな素敵なマンションに住んでいる友達なんか
知りませんが・・・)

本当にここでいいのかためらいつつ、ピンポーンと鳴らす。
こんな不安と期待が入り混じった気持ちで
レストランに来たのは初めて。

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玄関をあがって靴を脱ぐ。
思わず「お邪魔します」と言ってしまいそう。

部屋に入ると、
目の前に東京タワーが現れた。

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以前このブログで、
「大切なのは誰と食べるか」と
偉そうに書いたことがあって、
それは今でも変わらないんだけど
「どこで食べるか」によって
こんなに気持ちが高揚したのは初めて!

なんかの記念日やボーナス直後なら
ちょっと冒険するつもりで行ってみるといい。

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システムキッチンが厨房になってる、
一日4組しか入れない小さなお店。

何度もいうけど食べ物ブログではないし
お皿をパシャパシャ撮るのは
恥ずかしかったので、肝心な料理の皿はないけど
ロケーションのワクワク感だけでも
伝わるんじゃないかな。

もちろん食事もワインも美味しかったです。

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唯一の予約方法であるummeさんのメアドは
当然雑誌やぐるなびには載ってないんだけど、
慎ちゃんや哲あたりがどうしてもデートに使いたいってなら
しゃーないなぁ(笑)

明日もいい日でありますように。

at 21:47|PermalinkComments(8)

2008年06月22日

サヨナラ、黄色。

ハウス好きの方なら
このタイトルだけでピンとくるだろう。
2008年6月22日、
西麻布の老舗クラブYellowがクローズした。

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初Yellowは18歳のとき。
IDチェックも厳しくない時代、
「西麻布」という響きに憧れてたまたま遊びにきただけなのに。
以来、なんど通ったことか。

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聞けば、日本のハウスシーンの聖地だった。
大学でダンスを始めるようになってから
Yellow通いは加速する。
決してアクセスのいいと言えないこのハコに
埼玉の実家から何度遊びに行ったことだろう。

DJの良し悪しもわからない頃でも
Yellowは一晩中踊らせてくれた。
朝までいても全然疲れない音響は
その後どのクラブに行っても別格だった。

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もしYellowに出合わなければ
知り合ってない友達もいただろう。
キリスト様とイエロー娘だって。

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昔は一緒に朝まで踊り続けられたのに、
20代後半に差し掛かったオジサン・オバサンには
3時くらいが限界なわけで(笑)

いつまで夜遊びしてんだって話もあるし、
ちょうどいいタイミングなのかもしれないけど、
思い出が詰まったクラブがそこにないのは
やっぱり寂しいなぁ。

ありがとう、Yellow!
明日もいい日でありますように。


at 21:09|PermalinkComments(4)

2008年06月01日

ガンジス川で沐浴のすすめ。

インド・ネパール・スリランカ旅行の最大の目的、
「ガンジス川での沐浴」。

ガンジス川はヒンドゥー教徒の聖地。
この川の水で体を清めることで、
現世での罪をすべて洗い流すことができると信じられている。

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だから、多くの巡礼者は、
川沿いの町ベナレスを目指す。
信仰心はないが、これまで数々の罪を重ねてきた(?)
自分もいざベナレスへ!

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彼はベナレスで出会ったサドゥ。

サドゥとは世俗とのかかわりを捨て、
解脱を求めて物乞いをしながら遊行する
ヒンドゥー教徒の修行僧だ。
極限まで自分を追い込むことで、
全ての観念を消し去り、神との一体化を目指す、らしい。

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信者でなくても、早朝のガンジス川は神秘的だと思う。

対岸(不浄の地とされ建物は一切ない)が
深い霧に包まれ、突然視界がゼロになった。
空と水平線の境目が消えたその瞬間、
まるでこの舟が天国へ召されているかのように感じた。

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霧が晴れると、色鮮やかなガートが姿を現した。
階段状になっており、
季節によって水位が変わっても、
沐浴しやすいようになっている。

そこに集まる無数の信者たち!

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こう言ってはなんだが、
彼らが全身を清めているガンジス川はドブ川である。
もちろん、彼らの顔は、嘘偽りのない幸せに満ちている。
貧しい生活の中で、なんとか捻出した旅行費。
長旅の末にようやくたどり着いたベナレスの町。
そして夢にまで見た女神、ガンジス川。

そりゃ、嬉しいだろう。

でも、
でも・・・。

舟で川を下りきった頃、沐浴する気はすっかり失せていた。

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ガンジス川に浮かぶ美しい灯篭。
イメージというのは常に美化される。

しかし、写真ではわからないが、
この川にはありとあらゆるものが流れている。

家庭から出た生活廃水くらいなら、まだいい。
大量発生しているボウフラも、まだ我慢できる範疇だ。

この川には、マニカルニカ・ガートから
死体が流されているのは有名な話だ。
(もちろん写真は撮影禁止)
死者をガンジス川に葬ることが、
最高の敬意とされているのは、頭で理解はするが、
そんな川に入って衛生上平気なわけがない。

でも、一番見たくないものを見てしまったんです。
すぐ横で、川に向かってう○こをする輩を(涙)

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2008年3月5日、ガンジス川にて沐浴。

26年間分の罪科をリセットした代わりに、
しばらく消えないヘドロのような匂いを背負うことになりました。

あれからもう何回も体ゴシゴシ洗ってるんで
これからも友達でいてください。

明日もいい日でありますように。


【バックナンバー】
vol.1 イビザ島のすすめ
vol.2 ミコノス島のすすめ
vol.3 ドブロヴニクのすすめ
vol.4 サハラ砂漠のすすめ(前編)
vol.5 サハラ砂漠のすすめ(後編)
vol.6 バージュ・アル・アラブのすすめ
vol.7 シエナのすすめ
vol.8 牛追い祭のすすめ
vol.9 VIA DELL’AMORE(愛の小道)のすすめ。【Lovers限定】
vol.10『天国にいちばん近い島』のすすめ
vol.11ドイツW杯のすすめ
vol.12ザキントス島のすすめ
vol.13スペイン・アンダルシア地方のすすめ
vol.14シティ・ナイト・ライン(夜行列車)のすすめ
vol.15アラブ世界研究所@パリのすすめ
vol.16ネグリル(ジャマイカ)のすすめ
vol.17ハバナ(キューバ)のすすめ
vol.18やっぱ海でしょ!バラデロのすすめ
vol.19バックパッカーで行きたい、チェコのすすめ
vol.20ロンシャン教会のすすめ
vol.21マラケシュ&エッサウィラのすすめ 
vol.22ゴア(インド)のすすめ
vol.23神々が眠るカトマンズ(ネパール)のすすめ
vol.24ガンジス川で沐浴のすすめ
vol.25サナア(イエメン)のすすめ
vol.26セイシェルのすすめ【世界一のビーチを探して】 
vol.27ピトレスクなパリのすすめ
vol.28スリランカでアーユルヴェーダのすすめ
vol.29母島(小笠原諸島)のすすめ
vol.30地中海の楽園、マヨルカ島(スペイン)のすすめ 
vol.31南仏プロヴァンスのすすめ
vol.32マドリッドのホテルで一夜限り・・・のすすめ
vol.33セント・ジョン島のすすめ【世界一のビーチを探してⅡ】
vol.34近くなったドバイとアブダビのすすめ
vol.35オーベルジュ・バスクのすすめ
vol.36オランダがオレンジに染まるクイーンズ・デイのすすめ
vol.37週末限定!ベローズビーチのすすめ【世界一のビーチを探してⅢ】
vol.38プローチダ島(イタリア)のすすめ
vol.39ケファロニア島(ギリシャ)のすすめ


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