2009年04月

2009年04月01日

嘘のようなホントの話。

昨年のエイプリールフールには、
こちらのブログで
「宇宙に行った」と壮大な嘘をついたけいいちです。

今年も色々考えてみたけれど、
それ以上スケールの大きい嘘は思いつかず、
やれ「会社を辞めた」とか「いきなり子供ができた」とか、
そのまま信じられかねないネタしか浮かばなかったので
今年は『嘘のようなホントの話』を書こうと思います。

題して

「1ユーロでワイン飲み放題のBar!」

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先日ベルリン出張の際に
現地在住の人に沢山素敵なお店に連れて行ってもらったが
そこの中でもとびきり面白かったのが
こちらのヴァイネライ(Weinerei)というBar。

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外見は普通のお店なのだが、
店内を覗くと地元の人達で満席。
その人気の理由はタイトルにもあるとおり、
こちらのBarでは、わずか1ユーロを払えば
ワインが飲み放題にもなるのだ。

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システムは明快。
入り口で店員に1ユーロ支払い、
その代わりにワイングラスをもらう。
あとは、テーブルに置かれたワインを
自分自身で注ぐだけ。
好きなものを、好きなだけ、である。

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「飲み放題にもなるのだ」と書いたところで
勘の鋭い人は気づくかもしれない。
いくら物価が安いベルリンだって
そんな料金で商売を続けられるはずがない。

このお店の最大の特徴は、
自分で支払い金額を決める点にある。
つまり、帰り際、飲んだ量とワインの味に対して、
自らの基準で料金を割り出すというのだ。

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よって、美味しいワインだと思えば
帰り際に50ユーロ支払って帰るし、
逆に1ユーロ払っただけで
好き放題飲んだあと、黙って帰ったって
それはルール違反にはならない。

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けれども、
お会計(と言っても瓶に入れるだけ)の瞬間を
しばらく観察していたが、
一銭も払わないで帰る客は一人もいなかった。
店側に粋なコンセプトがあり、
それをリスペクトする客がいる。
なんて素敵なお店だろう!

「なんだよ、結局1ユーロじゃないじゃん」
という批判はまあ置いといて…。
ただの嘘よりはマシでしょ、
今年は嘘のようなホントの話でした。

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こんな会計システムの店が東京にあったら、
どうなるんだろうな??
チップの習慣がない分、
意外とみんな見栄を張ってお店も儲かったりして。

素敵なお店を紹介してくださった
白井さん、キャプテン、ありがとう!

明日もいい日でありますように。

at 15:20|PermalinkComments(4)